スコアシート概要
オフィシャルの仕事とは、タイムキーパーとスコアラーに分かれます。タイムキーパーはその名の通り時間を計測する仕事です。
対してスコアラーは、刻々と進む試合の経過を詳細に記録することが必要で、新人のマネージャーには難しいお仕事。今回はハンドボール協会公式スコアシート(記録用紙)の書き方を学んでみましょう。
スコアシートは、大きく3つのパーツで成り立っています。①基本情報、②メンバー情報、③試合経過情報です。
- ①基本情報:いつどこで開催された大会のどの試合で、結果は何対何だったか
- ②メンバー情報:各チームのメンバーの背番号と名前。誰が何点得点を決め、反則はいくつだったか
- ③試合経過情報:いつ誰が得点を決め、誰が反則(警告以上)を取られたか

図1スコアシート全体概要
基本情報
ここからは、各パーツ別に見ていきます。実際のスコアシートを見た方がわかりやすいので、平成26年度全国選抜ハンドボール大会男子の浦添vs富岡戦のスコアシートに基づいて説明します。実際のPDFは コチラ を参照してください。
大きな大会だと前もってわかっていることは記載されているので、スコアラーの書く部分は限られてきます。
- スローオフチーム:前半のスローオフのチーム名
- No:トーナメントなどで試合に振られる記号です
- 得点:合計、前半、後半、延長1、延長2、7mスローの各得点を記載します。
- 確認サイン:役員の責任者がサインを書きます(最大各チーム4人の計8人の役員がいます)

図2基本情報
メンバー情報
メンバー情報は、高校名、選手の背番号と氏名が記載されています。事前にわかっている場合は、既に記載されています。
- タイムアウト:タイムアウトを取った時間
- 反則情報:警告以上の反則を記載します。回数は斜線で表します。2回だとバッテンとなります。(警告は2回目からは退場。退場は3回から失格なので最大2回表せればよい)
- 得点。前半後半延長で、それぞれの得点を記載します。試合中に増加していくので、『正』の字で表します。試合終了後は合計欄に数字で記載します。

図3メンバー情報
試合経過
一番記載が難しい試合経過部分です。上から下に時間が流れ、イベントがあった際に、番号欄にその当事者の背番号、結果欄にイベントを表す記号、得点が入った場合は、得点欄にその時点の総得点を記載します。
イベントの記号には以下があります。
- W:警告
- S:退場
- D:失格
- E:追放
- ◯:7mスロー得点
- ×:7mスロー失敗
- T:タイムアウト
- 空白:得点
- 前半41秒:Bチームの4番が警告
- 1分16秒:Bチームの14番が得点。同時にAチームの7番が警告(シュート時の反則)
- 1分42秒:Aチームの8番が得点
- 2分11秒:Bチームの2番が得点し、Bチームの総得点は2点に
- 2分31秒:Aチームの8番が得点し、Aチームの総得点は2点に
- 〜以下部分的に
- 10分19秒:Bチームの6番が一発退場
- 12分51秒:Aチームの7番が7mスローを決めて、Aチームの総得点が7点に
- 19分30秒:Bチームがタイムアウト
- 23分20秒:Aチームの4番が7mスローを外す。同時にBチームの10番は一発退場
という試合の流れまでが読み取ることができますね。

図4試合経過
スコアシートPDFダウンロード
練習試合でも、スコアを残して後で分析するとチームの強みや弱点が把握できます。
後々いい思い出にもなりますので、マネージャーは率先してスコアシートを記録しましょう。
ただし、協会の公式スコアシートは、
25試合分で1080円と有料です
ので、公式スコアシートとほぼ同じフォーマットのPDFファイルを作成しました。こちらから、ダウンロードして、スコアラーとしての腕を磨いてチームに貢献してください!